転職力アップのための英語学習方法 その5: 資格の詳細

これまで転職力を高めるためにある程度以上の英語のスコア・資格が履歴書に載っていると案外強く、目安としてはTOEIC 800 / 英検準1級以上で、出来ればTOEIC 900 / 英検1級と申し上げました。

一方でそれらのテストで試される音声面を鍛えるのが日本人にとっては一般に難しく、代表的な手段として「英会話学校」か高名な「NHK教材」があり、双方のメリット・デメリットをご解説しました: 前者は実際の会話だが高い / 後者は質も高く安いが一方通行です。

さらに、多読を通じてTOEIC 900 / 英検1級を目指す方法論もご紹介しました。

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資格について

ご存知の方も多いと思いますが、転職関連サイトですので英語の資格としては最も著名なTOEICと英検につきもう少しご説明しておきます。事実面はウィキからの引用も御座います。

TOEIC

“Test of English for International Communication” (国際コミュニケーション英語能力テスト)の略で、主にビジネス面のコミュニケーション能力を見るテストです。

留学審査向けのTOEIC = Test of English as a Foreign Language (外国語としての英語のテスト・・・ビジネスよりアカデミックな内容でこちらの方がやや難しいとされています・・・を主催するETS = Educational Testing Serviceという民間非営利団体により同様運営されています。

リーディング(文法・語彙・読解)およびリスニングで1問5点の495点ずつ、計990点満点となっています。

アカデミック寄りの英検・TOEFLと比べると口語的な実戦面を重んじているためリスニングの割合が50%と高くなっています。但し英検より「模擬練習」の効果が高く出る傾向があり、過去問をやるとスコアがぐんと伸びます・・・このため一方で本当の英語力を見ているか疑わしい面もある、とされます。

受験料は現在6,000円弱で、そう高くもありません。一年に数回実施されており気に入ったスコアが出るまで何度も受けることが出来ます。

留意点として、実力がさぼって下がる可能性があるため、スコアは2年で失効します。また受ければいいですし、実力を維持すればスコアも維持できることと同じですが、永久資格の英検と比べお金や手間も掛かりこの点ややうっとうしいです。

現在では世界の90ヵ国あまりで実施されているそうですが、元々日本人が企画してETSに依頼した、日本発の資格だということはあまり知られていません(一方TOEFLは米国発です)。このためか、受験生の人口比も日本人が圧倒的に多いようです。

英検

正式名称は「実用英語技能検定」。日本発で古くからある有名な資格です。

すでに一部述べましたが、TOEICとの違いはどちらかというとアカデミック寄り / リスニングの割合が低い / 3級以降は二次試験で面接がある(スピーキング能力を見る) / 永久資格などの点です。重要な点として純国産であるため、TOEICや国連英検等とは違い「海外」では通用しない・聞いたことが無い人がほとんど、という点です。これは外資系に転職を志す場合日本支店でもややTOEICより重要性が下がるという可能性を示唆しています。

現在の検定料と(一次で落ちても二次まで行っても合格しても同じです)大まかなレベル・・・しっかり勉強していれば「最短」で通る学年・・・を挙げておきます:

●1級 8,400円 / 大卒
●準1級 6,900円 / 高卒・大学生
●2級 5,800円 / 高3
●準2級 5,200円 / 高1(比較的最近新設されました・・・3級と2級の開きが大きかったためです)
●3級 3,800円 / 中3
●4級 2,600円 / 中2
●5級 2,500円 / 中1

上の方は案外お高いですね・・・。なお同じく一年に数回受けることが出来ます。

最近は昭和の時代ほど英検、英検と言われなくなりましたがなお日本では権威があり、持っていると高校・大学入試にも有利になったりする場合があるようです。

私の場合

大学時代英検準一級まではすんなり通りましたが、一級は三回連続で滑って悔しい思いをしたことがあります。

その後MBA留学前にTOEFLで満点。留学後にTOEICで満点「近く」。TOEFLの方がTOEICより難しいとされているのに留学を経て満点を逃すのも変ですが、リスニングの割合が高いまででしょうか。その後受けていないためスコアは失効しています。

MBAで英語力も十分証明されていますので、その後英検やTOEICを受けることはしていません。

一方、資格的にはビジネススキルと高い英語力を同時に証明するMBA(正確には学位ですが)は転職用に履歴書に載せるタイトルとしてはなお王様のように扱われていますが、英検やTOEICと比べると学費だけで1,000万円を超す場合が普通で、こと英語能力の証明だけなら費用対効果面でこのように色々選択肢はあると言えます。


総括

5回に及んだ本シリーズも各論は本稿で終わりです。一旦箇条書きでサマリーを以下掲載します(次稿でくわしく振り返ります):

●グローバル化が謳われているが、外資でもない限り思ったより英語を使う機会は無い。
●一方TOEICや英検はある程度以上のレベルなら転職用に履歴書補強効果がある。
●まず履歴書に載せて意味のあるTOEIC 800 / 英検準一級の取得を目指すには日本人にとって音声面がネックであり、代表的な学習方法には「英会話学校」と「NHK教材」がある。
●英会話学校は実際の会話で実戦的だが高い、NHKは一方通行でその点一歩劣るが内容的に質が高く何より安い。
●一級を目指すなら高級紙の多読が早道。

では以上にて転職を志すか否かによらず、英語の再学習を意図している方々の健闘をお祈り申し上げます! いずれにせよ、何か資格をターゲットにした方が具体的な目標があって学習成果も上がるでしょう。

筆者のプロフィール
ナッシュ(仮名) 40歳台前半 / 男性

[学歴]

・早稲田大学政治経済学部経済学科卒
・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 MBA(全米トップ50傑以内)
専攻: ファイナンス, トップ10%で卒業

[職歴]

・経理・IR畑を経て、投資銀行業務(M&Aアドバイザー)や財務系SEを経験
EQが低く人間関係が下手であまり大成しませんでしたが、数字いじりだけは得意でした。
・40歳にてフリーランスの産業翻訳家として独立
言語は英語・タイ語、主要対象分野は財務・法務系(アニュアルレポート・契約書等)
翻訳家になりたかった、というより通勤電車がイヤで無理に脱サラした感があります。

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