MBAシリーズ4: MBAとコンビで取る資格 (追加資格)

この記事の筆者
・ 早稲田大学政治経済学部経済学科卒
・ 米国一流校にてMBA取得(専攻 Finance, トップ10%)

MBAシリーズその4です。

シリーズ3では「MBAへの出願には何が必要か?(準備)」についてお伝え致しました。

シリーズ4では、MBAに加えてさらに転職力を上げるためによく目標とされる資格についてご説明致します。

資格は世に無数にありますが、MBAと同じく「アメリカの」資格で、財務系(会計・金融)専攻の方がグローバルさを打ち出すためにトドメのように取得するものです。

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会計系: CPA

一番有名なのは”CPA = Certified Public Accountant”で、米国公認会計士と呼ばれるものです。

CPA予備校のアンジョー・インターナショナルが大人気を博し、CPAブームの火付け役となりましたが、数年前倒産しました。

これは、CPA受験には元々アメリカの大学・大学院で取る会計・税務関連の単位数に関する要件が州毎に決まっており、これがある時から一気に厳しくなり、日本人では受験することが大変困難になってしまったためです。

MBAの取得を目指しつつCPAも狙う人は過去かなりありましたが、現在の要件だとMBAの会計関連単位だけで受験することは不可能です。

アジアのボンボンでMBAの後にさらに会計の修士を2年かけて取り、おみやげにCPAもゲットして帰る、という人もたまにあります。

受験科目は、

  • 財務会計(Financial Accounting)
  • 税務(Tax)
  • 会社法(Business Law)
  • 監査論(Audit)

の4つがあり、部分合格制で日本の会計士試験と違い失効しないため、英語であるという点を除けば日本のものより簡単です。実際、日本の会計士試験の合格率は10%前後ですが、CPAは1/4前後となっています。

金融系: CFA

まず日本でもアメリカでもそうですが、金融系の資格には大別してファイナンシャル・プランナー(対リテール) vs. 証券アナリスト(対コーポレート)という縄張りがありますが、本稿では投資銀行・証券会社にMBA卒業後入ることを想定して話を後者に絞ります。

まず日本の金融業界では「証券アナリスト」資格というものが有名で、特に証券会社勤務の方で保有されている方は無数にあります。

正式には「日本証券アナリスト協会検定会員」と呼ばれており、年に1回実施されるテストをLevel 1, Level2まで通り所定の実務経験要件(関連業務で3年以上)を満たすと賦与されまさす。

Level1は経済学・会計学・ファイナンス3科目の選択問題式、Level2はファイナンス中心の記述問題で、内容は院レベルで中々高度ながら、合格基準が低め(6割超程度)なため、合格率はそれぞれ3~4割台と案外高めです。

証券業界だと多くの人が当たり前のように持っているためさほど価値はありません。

さて、このオリジナル(日本が真似した)のがCFA = Chartered Financial Analyst / CFA協会認定証券アナリストという資格で、アメリカの業界団体によるものです。

日本ではあまり有名ではありませんが、金融のグローバルな資格では一番とされており、ウォールストリートでも一目置かれています。

日本でも証券業界ではよく知られており、英語で受験する分日本人には取得が難しく、持っていると一目置かれます。

同様、Level 1~3まであり、Level 1は年2回、その他のレベルは年2回実施。

3つ通って実務経験要件(関連業務で4年以上)を満たすと晴れて賦与されます。

問題の形式はLevel 1, 2が選択問題式、Level 3は半分選択問題で半分は記述問題です。

日本人にとっては最後の英語での論述が最難関となります。

やはり内容は院レベルで中々高度ながら、合格基準が低め(6割超程度)なため、合格率はそれぞれ3~4割台と案外高めです。

取り扱われる内容としては:

  • 倫理基準および職業行為基準(Ethical and Professional Standards)
  • 定量分析手法/統計学 (Quantitative Methods)
  • 経済学 (Economics)
  • 財務諸表分析 (Financial Reporting and Analysis)
  • コーポレートファイナンス (Corporate Finance)
  • 株式投資 (Equity investments)
  • 債券 (Fixed Income)
  • 金融派生商品 (Derivatives)
  • ポートフォリオ管理と資産計画 (Portfolio Management and Wealth Planning)

等が挙げられており、レベルが進むにつれて一般論(会計・金融、市場の仕組み)からアナリスト・投資アドバイザーの実践的な内容(具体的にどう分析・アドバイスするか)になって行きます。

なお性質上かなり数理的なテストであり、MBA出願に際して受けるGMATと同じく、高1~2ぐらいまでの数学力は最低必要、しっかり勉強している要があります。


CFAの費用と価値

まず、MBAとは比べ物になりませんが、CFAはプレミアムが付いているせいかかなり受験料が高いです。

円でいうと登録料がおよそ5万円、受験料が各レベル10万円ぐらい(!)という感じです。

なので、ストレートで受かっても計35万円掛かることになります。

落ちたら10万円がその場でフイになります。

難しい割に合格率が高い(基本絶対評価であり)というのもそこに一部要因があるとささやかれています。

日本でこんなにお高い資格は聞いたことが御座いません。

さて内容的には金融に「特化」しているため、一般のMBAで金融を専攻するよりも幅・深度ともはるかに深いです。

相当勉強しないと受からないようなカリキュラム構成になっていることもあり・・・。

その割に、履歴書効果としては高名なMBA(で、ファイナス専攻)の方がはるかに高いです

このため、金額を度外視すれば、どちらかだけ取るならMBA、MBA + CFAなら金融業界で(再)就職活動する際補強にはなる、といった程度です。

MBAと同じく何だかお高く勉強には膨大な時間を費やしますため、安易に手を出す前によくご勘案下さい。主催団体のHP、載せておきます:

主催団体のHP

筆者のプロフィール
ナッシュ(仮名) 40歳台前半 / 男性

[学歴]

・早稲田大学政治経済学部経済学科卒
・イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校 MBA(全米トップ50傑以内)
専攻: ファイナンス, トップ10%で卒業

[職歴]

・経理・IR畑を経て、投資銀行業務(M&Aアドバイザー)や財務系SEを経験
EQが低く人間関係が下手であまり大成しませんでしたが、数字いじりだけは得意でした。
・40歳にてフリーランスの産業翻訳家として独立
言語は英語・タイ語、主要対象分野は財務・法務系(アニュアルレポート・契約書等)
翻訳家になりたかった、というより通勤電車がイヤで無理に脱サラした感があります。

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