【転職 失敗例】60歳で医薬品製造業に転職した「サブロウさん」の失敗体験談とアドバイス

転職体験者の情報

名前:サブロウ(仮名)
性別:男性
現在の年齢:66歳
転職回数:2回
転職時の年齢:60歳
転職前の仕事:某一部上場製薬メーカーの研究職・衛生検査所管理者
転職を失敗した仕事:医薬品製造業

私は、川崎市内にある某一部上場製薬メーカーの研究職を経て、同製薬メーカー子会社の衛生検査所管理者として7年間勤務した後、60歳でラインから外れたタイミングで転職を決意しました。

会社サイドからは雇用を延長し、衛生検査所の管理者を継続して欲しい旨の打診があったのですが、給与は現行の約30%に激減してしまうため、会社への回答を保留にしていました。

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昔同じ会社に勤めていた先輩からのヘッドハンティング

丁度そんな時でした。

同じ会社に勤めていた先輩で、既に他の会社に転職をし、そこで取締役をしている人に会う機会がありました。

その際、先輩から、「この機会に転職して内に来ないか。」と誘われました。

肩書きは研究開発部門の部長格で、条件は現行の給与も場合によってはあり得るとのことでした。

条件としては全く申し分のないものでした。

ただ、新しい会社に移って、行き成り研究の部長が務まるのかが心配だったので、先輩に確認したところ、先輩も同じ会社で働いていたので「会社での私の仕事の状況は良く知っている。能力的には全く問題ない。」と転職することを強く勧めてくれました。

私はこれまでに一度だけ、30代の後半に、やはり、同じ製薬メーカーから転職した知り合いにヘッドハンティングされた経験があります。

私の性格はどちらかと言うと保守的で、寄らば大樹の影的な風潮が強く、その時誘われていた会社は、社員が10人程度のベンチャーで、大手の検査会社に診断薬を提供することを主な業務としていました。

私がまだ若かったことと、それ程チャレンジ精神も旺盛ではなかったので、私はその誘いを断ることにしました。

しかし今回の場合、状況は当時とは随分に異なっていました。

先ず、若くはないということです。

即ち、働けても精々後5年間です。

逆な見方をすれば、もし、この転職が失敗だったとしても、5年間我慢すれば良いということです。

それともう1つは、何と言っても給与面です。

そのまま定年延長を受け入れて現職に留まれば、仕事の内容や責任はこれまでと全く変わらないのに、給与は頗る下がってしまうのです。

一方、現職に留まることのメリットは、仕事に対する不安やストレスが殆どないというところです。

子会社の衛生検査所に出向になってから2年間ぐらいは、仕事のノウハウや得意先との関係構築等でそこそこ苦労しましたが、既に7年間やってきた仕事なので、勝手も良く分かっているし、子会社の社長にも信頼されています。

転職を決断した理由

こうした諸々の状況を勘案して、最終的に私は転職する方を選びました。

転職を選んだ主な要因は以下のようなことだったと思います。

仕事に関しては恐らくこれが最後だということから、人生一度ぐらいは冒険してみようという感情が働いたこと、失敗しても5年間耐えればいいということ(賃金面だけなら2年間)、最後に、現職に留まって65歳まで5年間働いた場合に貰える賃金を、転職すれば2年で稼げるということ、などが、転職先での仕事に対する不安やストレスに打ち勝ったのだと思います。

転職を失敗と感じた理由

それでは転職した後の状況はどうだったかというと、目も当てられないぐらいに賛嘆たるものでした。

期待していた給与については成果しだいということで、初任給は予想していた額の半分。

仕事の難易度も、先輩が言っていたニュアンスとはかなり違っていました。

従業員がパートを含めて60人程度の成長期にある製薬メーカーで、新製品開発に躍起になっているため、研究に対する社長からのプレッシャーが半端ありませんでした。

行き成りそんなところに放り込まれてしまった経験のない私は、社長との信頼関係が構築出来る訳もなく、5年間耐えられずに、賃金面でも元を取れないまま3年でその会社を退職してしまいました。

この転職は失敗以外の何ものでもありませんでした。


現在転職を考えている人へのアドバイス

私の場合、転職に失敗してしまった大きな要因は、1個人を信じて、そこからの情報だけで、判断を下してしまったことにあると思います。

先輩からの紹介とは言っても面接がなかった訳ではありません。面接の時には、先輩以外の取締役や研究関係者、社長とも話す機会があったのですが、私は先輩からの話を鵜呑みにしてしまい、会社に関する事前調査をすることもなく面接に臨み、会社側へは大した質問もしませんでした。

新しい会社に入社後、自分の置かれた状況を知り、転職先の情報を自分自身で納得が行くまできちんと調べなかったことを後悔しました。

転職を考える場合には、出来るだけ多くの情報を収集して多角的な観点から判断することが大切だと思います。ここからは余談になりますが、退職後私は1年間ほど就職活動をした経験があり、その際、ハローワークを主に利用してきました。

ハローワーク以外にも、ハローワークから紹介された、地方自治体などが運営している就職斡旋機関にも加入して多方面からの情報を利用しました。

特に、全国規模で展開しているハローワークのインターネットによる就職情報はよく利用しました。ネットで検索して応募したい企業が見付かれば、ハローワークで紹介状を貰うことが出来るので間違いがありません。

さらに、定期的に地域の企業を募って就職面接会と称して、直接企業の総務担当者などと話をする機会の場も利用できます。転職を考えるなら、ハローワークなどの公的機関の利用も選択肢として考えてみてはどうでしょう。

最後に、私のような高齢者が転職を考える場合には、実質的な賃金や労働環境だけでなく、年金への影響などにも配慮する必要があります。

私には国民年金保険料の未納機関があります。

通常、20歳から60歳まで就業していれば未納期間は発生しませんが、私の場合は浪人や大学院での修業期間を含めるとそこそこの未納期間がありました。

しかしこうした未納期間は、20歳以前や60歳以降に就業して厚生年金保険に加入していれば、将来、老齢厚生年金の経過的加算として相殺されます。

後2年間就業していれば、私の場合は未納期間がちゃらになったのですが残念です。

また、就業期間が長くなれば、当然老齢厚生年金の受給額も増えた筈です。

この記事の筆者
サブロウと申します。私は、都内にある薬科大学の修士課程を修了した後、製薬メーカーに就職しました。そこでは体外診断用医薬品などの研究開発を主に手掛けた後、同子会社の経営する衛生検査所の管理者を、薬剤師及び衛生検査技師の国家資格を以って7年間勤め、その後60歳で転職をして、主に医薬品や健康食品などの原料を製造する会社に就職しました。現在66歳になった年金生活者です。
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